11/18/2008

19cmの効果は小さいがその積み重ねが必要(淀川ダム)

 熊本県の球磨川、近畿の淀川でそれぞれの関係知事がダム建設に反対し、河川計画の変更を余儀なくさせられている、との報道がある。正確に言うと、地方財政の悪化により、ダム建設費用が捻出できなくなった(府県の財政上の順位が低くなった)ということであろう。ダムの治水上の効果に変わりがあったわけではない。効果をBとし、費用をCとすれば、B/Cすなわち費用対効果は(1以上である必要がある)同じだが、Cに変わりはないが、財政悪化で、たとえば、福祉、教育などの他用途が優先になり、おなじCでも価値が高くなったCとなったのだ。
 淀川の流域委員会委員長の宮本氏は大戸川ダムの効果は水位を19cm「しか」下げない、と指摘する。ということは19cmの効果はある。19cm「も」下げる、という言い方もできる。複数のダムあるいは他の治水施設で少しずつ水位を下げ、合計で安全な水位に下げることができる。

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