9/12/2008

とりあえずダム以外(熊本県知事)

 熊本県の蒲島知事が問題となっている川辺川ダムの建設続行に「否」の見解を示した。懸案となっているのは下流の本川・球磨川の治水をどのような手段で達成するのかということだ。国土交通省では、利水目的のなくなった同ダムは穴あきダム方式で建設すれば、常時はダム湖ができないので水没地になることによる環境悪化が防げるとしていた(洪水時、穴の通過流量以上は一時的に貯まり、それが治水効果をもたらす)。それに対しても、知事はダム案に頼らない治水を求めている。
 ダム、という言葉がだめらしい。もちろんだが一般的にはダム以外でも治水は可能だ。下流の平野部に遊水地を設けるとか、堤防を嵩上げ強化するとかの方法だ。かかる費用あるいは用地などを勘案し最適案を(知事意向を受け再度)模索することになる。
 このことについて知事は「極限までダムなしでやる方法を求めたい。・・・国に治水対策を求めていく」と語っている。できれば「ダムなし」でということは、再検討の結果、不可能な場合「ダムを含む案」でよい、ということのように理解できる。
 蒲島知事は球磨川下流の電力用(取水堰)荒瀬ダムの撤去案を合理的に撤回・存続させたので、なかなかやるな、と思っていたのに。

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