9/10/2008

非食用米をアクセス量にするのはおかしい

 国が輸入し管理するミニマムアクセス米は主食用には回されないそうだ。大部分が加工食品用(せんべい、酒造など)になるが、そのうちカビや残留農薬などにより食用に不適なものは糊などの非食用の工業用に回す(事故米)。これら3種類の用途で価格は大幅に違う。順に、トンあたり30万円、8万円、6千円と桁が違ってくるので、今回のような不正の温床になるのだろう。
 ここで疑問なのは、ミニマムアクセスの量をクリアするために最初から事故(農薬残)とわかっているものを安く買いたたいているのではないだろうか?ウルグアイ・ラウンドで自由貿易を広めようとしているのは、米であれば食用のものの貿易を対象としている。食用米と非食用米は違う商品なのだから、非食用米をアクセス量にカウントするのはおかしい。
 関連だが、我が国で食用あるいは主食用の米の価格維持が必要というのであれば、飼料用あるいは課題となっているバイオエタノール生産用米は流通上は別なので、違う作物、違う商品として厳密に区分・管理する方向にすればよいのではないか。そしてそれらを減反の田で作付け収穫が出来るようにし、ミニマムアクセス米と競争すればよい。日本の農地には米作が最適だ。

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