8/22/2008

スーパー店内は消費者による市場

 漁業者の獲ったサンマが100円/kgで産地市場で取引され、消費地市場を経てスーパーの店頭では400円/kgになるという。燃油価格が上がっても、400円は変わらないので100円もそのままだという。そこで、両市場でのマージンを抜くため、産地からスーパーへ直接卸すことも考えているらしい。しかし、これでも400円は変わらない。
 原価が上がっているのに、小売価格が上がらないのは不思議かもしれない。しかし、考えてみれば、消費者の主婦は、サンマの原価が上がった(と聞いている)からスーパーでも高くても仕方がない、とは絶対に考えない。食材はサンマ以外の魚もある。肉もある。野菜もある。穀物果物もある。すべてを比較して、カロリー栄養と値段をすばやくカンピューターで計算する。そこで、400円を超えたサンマは売れなくなる。スーパーの売り子はそれがわかっているから、ギリギリの400円にする。これは一種の食料品市場機能を果たしていると言えないか?

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