6/26/2008

ごみ分別強制に見る管理社会(横浜市)

 横浜市はごみ焼却場の数を将来的に減らして、更新投資などの歳出を減じるため、「燃えるごみ」を厳しく制限するようになった。紙ゴミのうちきれいなものは資源ごみとして分別させ、燃えるものは生ゴミと汚い紙類だけに減量しようというのである。すべてのプラスティックは当然(もともと)、資源ごみだ。
 歳出は減るのか。紙資源ごみは古紙の材料になるようだが、これは市況の変化が著しく、いつも資源というわけにはいかない。結果燃やさざるを得なくなる場合もあろう。そうなれば、分別・資源化の費用が無駄になる。分別には家庭内労働が必要だ。主婦の労働力はタダではない。だから、社会的に見て、どちらが省マネーなのかわからない。
 百歩譲って、分別リサイクル・非焼却化が正しいとしよう。しかし、横浜市はそれを強制に近い指導で市民に浸透させようとしている。ごみの正しい出し方を知らしめよう、という管理社会の到来だ。
 隣の隣、東京都区部は秋からプラスティックごみを焼却する予定になっている。ごみ処理技術はどこでも同じはずなのに、こうも違うと、横浜市民が見たら、驚愕ものだ。文痴は東京都に住んでいてよかった。

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