5/26/2008

海水面が上がっていないのに影響がある?

5/26のNHKクローズアップ現代「地球温暖化により飲める水がなくなる」を見た。きわめて非科学的な内容だ。いつものことだが。
地球温暖化により「将来は」海水面の上昇が予測される。ここまでは異論はあるが、将来が来てみないと真偽はわからない。問題は、(cm単位の)上昇が見られていない「現在」、バングラデシュでは上昇した海水面により地下水の塩水化がおこり、飲み水にならない、という内容だ。「将来」を憂えるあまり「現在」もそうだと勘違いしている。
バングラなど海岸近くの地下水には常に海水が進入している。地下水層ではその塩水の上に淡水があるから、それを利用できる。何らかの理由で(たぶん地下水への淡水補給源となっている河川水の影響が少なくなるなど)、利用できる淡水層が少なくなったのが理由だ。バングラはガンジスとブラマプトラの二大河川が流れる水の豊富な国だ。その莫大な淡水を国土に水道補給できないことこそ問題なのだ。地球温暖化のような馬鹿話をしている暇に水道の建設援助をするべきだ。

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