3/19/2008

中華連邦は分解を

かつてのソ連は崩壊後、構成各共和国に分割された。同じスラブ民族でも白ロシア、ウクライナはロシアとは別になり、異民族のバルト三国あるいは中央アジア各共和国も当然ながらロシアとは別の国になった。もともと別の国だったものをソ連邦としてまとめていたから、分解するのもスムーズだったのだろう。
中華人民共和国の異民族地域は自治区として省並みの扱いで各々国にはなっていないが、実態は多民族国家の、言うなれば、中華連邦なのではないか。ユーゴスラビアが分解当初、民族ごとに五カ国に分かれたのを先例とし、チベット、新彊ウィグル(東トルキスタン)、内モンゴルなどは分離独立させるべきだ。分離した上で、ソ連のその後の独立国家共同体(上海機構?)に似せて緩く結ぶのも一案だ。
台湾は同じ漢民族だが、上記スラブ民族の例あるいはドイツ民族がドイツとオーストリアの二国になっていることからも、別の国で何の不思議があろうか?わざわざ一国二制度のような不自然なことを持ち出さなくてもよい。台湾は大陸中国とは文化あるいは国の成り立ちが明らかに違う。そういうのを国が異なるという。
蒋介石・国民党が中華民国を台湾に撤退させ、大陸への反攻を企てた。だから、中華人民共和国のほうも台湾との一つの中国を目指したのは当然だった。いま、台湾の政権は国民党から民進党へうつり、国民党のほうが返り咲いたとしても、大陸反攻の意志はないから、その意味での一つの中国にこだわる理由はない。
ロシア共和国は身軽になって、これまでの繁栄を達成している。中国もそう考えるようにならないか?

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