2/25/2008

小舟が回避するのが実際

イージス艦あたごと漁船の衝突の責任問題は海上衝突予防法の規定により今後処理されるだろう。漁船群は(右方向に見られる、速度方向)保持船なのは確かなようだから、避航船のあたごに回避義務がある。
両船十分な距離がある場合に両方が同じ方向に回避したらなお危険になるから、この法律の規定で各船の義務を峻別しているのだろう。

しかし、現実に衝突の危機が迫っているときに法律だけ守っていればよいのか?法律は衝突した場合の責任を事前に明らかにすることにより未然防止を図るだけで、実際の衝突回避に万全かどうかは保証していない。
四隻の漁船のうち無事だった他の2隻がとったように、小回りのきく漁船側が回避した方が合理的といえないだろうか。
極端な例だが、マンモスタンカーとプレジャーモーターボートが衝突寸前の場合、前船には法的義務はあるが、回避実行は不可能だ。後船だけが実行可能で、自身の生命がかかっている。どちらが回避するのかは自明だ。
右左関係なく、実際はそうしているのではないか?

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