6/26/2006

日本国民が有罪(2)

保阪正康『「きけわだつみのこえ」の戦後史』を読んだ。
「きけわだつみのこえ」は戦後出版されてから何度か改訂版が出ているが、いずれも政治的な改竄がなされつづけており、戦没学徒を冒涜するものだ、という内容だ。
そのなかに、戦没学徒に「戦争責任」はあるのかの議論があった。戦没学徒を含む『「全日本国民」の遠い責任』(木村久夫遺書)という言葉がある。保阪氏はその責任論を否定的に記述している。

反対にぼくは、日本人みんながおこした戦争だと思っている。
終戦の日、宮城前に額ずいたごく普通の人でも、力及ばず負けてしまって「申し訳ない」とい気持ちだったそうだ。謝罪反省は、天皇に対してかもしれないが、天皇が象徴としてある祖国・日本に対してだったろう。

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